蒼穹楼

クレ海至上主義の管理人がおくる、妄想小説連載ブログ。

始まりのアルペジオ

短々編

以前拍手に掲載していたものです。掲載時から若干の加筆修正を加えています。
クレフは大人バージョンに置き換えてください。

本文は「続きを読む」からどうぞ。





 それぞれの国の首脳が一堂に会し今後の世界の方向性を決める会議は、いつしか「サミット」と呼ばれるようになった。私たちが地球から持ち込んだ言葉だ。そのサミットの開催場所は、初めからセフィーロ一択だった。オートザムの代表であるイーグルが療養を続けていた場所がセフィーロであったことが、大きな理由だろう。けれど彼が回復を遂げた後も、皆が集まるのはいつもセフィーロだった。セフィーロには人を惹きつける魅力があるのだと、他国から訪れる人は皆、口々に言った。

 最初のころは週に一度のペースだったサミット開催の頻度も、今では半年に一度にまで減っていた。ある程度、世界が歩むべき道が確立されてきたからだ。それだけではない。サミットは次第にその規模を広げていき、四か国間で国交が樹立されてから三年半が経った今では、サミットの開催に伴いセフィーロを訪れる人の数は百人規模にまで膨らんでいた。それだけ大勢になれば、移動する側にも、またもてなすセフィーロ側にも大変な負担がかかる。双方少しでも負担を減らすため、サミットはできるだけ短期集中型でやった方がいいということになった。半年に一度、三泊四日。それが今のサミットの日程だ。そしてその日は、私たちがセフィーロを訪れるのとサミットが開かれる日程とが初めてぶつかった土曜日だった。


「え、部屋が足りない?」
 私たちがセフィーロに着いたのは、各国からの要人がセフィーロ入りし始めるより二時間ほど前のことだった。てっきり皆準備に大忙しなのかと思いきや、意外にも城の雰囲気はのどかだった。場数を踏んでいるため、何をすべきかよくわかっているのだろう。そんなわけで、手が空いたメンバーが集まってちょっとしたお茶会を開くことになったのだけれど、そこで思いがけないことを告げられた。
「今回は急遽、チゼータの国王夫妻もいらっしゃることになったんだ。まさか国王夫妻を狭い部屋に押し込めるわけにもいかないだろ。だから」
「私たちの部屋をお貸ししたい、というわけですのね」
 フェリオの言葉を、風が続けた。フェリオはほろ苦く笑い、「ああ」とうなずいた。
「申し訳ない。おまえたちも大切な客人なんだが」
「そんな水臭いことおっしゃらないでください。いまさらお客と言われても困ってしまいますわ」
「そうだよ」と光が力強く肯った。「せっかくのサミットだもん、うんとおもてなししなくちゃ」
「私たちにも、何かできることがあったら手伝わせて」
 口々に言った私たちを順に見て、クレフが感慨深そうに目を細めた。
「ありがとう、おまえたち」

 風の言うとおり、いまさら客人扱いされるのはくすぐったかった。自分たちが客人だと思ったことは一度もない。私たちにとってセフィーロは第二の故郷だし、ここに住まう人々は家族も同然だ。その家族が本当の客人をもてなすというのに、自分たちが協力しない理由はなかった。
「おまえは俺の部屋でいいだろ」
 フェリオがさも当然とばかりに風に向かって言った。はい、と小声で答えた風の頬は染まっている。それこそいまさら、二人が同じ部屋で寝泊まりをしたからといって驚くこともなかった。もともと風は、セフィーロに来たときは必ずといっていいほどフェリオの部屋で一晩を過ごしている。彼女が三人に宛がわれた部屋へやってくるのは、フェリオとけんかをしたときくらいだ。
「ヒカルはランティスのところで休め」
 クレフが言った。
「あそこは、以前プリメーラが使っていた部屋が一間空いているはずだ。ランティスもそれでいいと言っていた」
「うん、わかった」
「っていうか、プリメーラって一部屋占領してたのね……」
 呆気に取られて私は言った。今は『精霊の森』の奥深くにある元の住み処へ戻ったというが、掌ほどの大きさしかなかったプリメーラが人間と同じ広さの部屋を使っていたということに、何とも言えず彼女の美意識の高さを感じさせられた。

「海さんは、どうなさいますの?」
「ああ、ウミは私の部屋に泊める」
 風の質問は私に向けられたもののはずだったのに、答えたのはクレフだった。しかもその答えの内容に、私は何度も素早く瞬いた。それからはたとわれに返り、
「は……はあ?」
 と素っ頓狂な声を上げた。
「冗談じゃないわ。なんであなたの部屋に泊まらなきゃならないのよ」
 思わず詰め寄ると、クレフはきょとんと首を傾げた。
「何か問題でもあるのか」
「あるに決まってるじゃない。私のことなんて、気にしなくていいから。そうよ、プレセアが泊めてくれれば」
「私のところはだめよ」
 希望むなしく、プレセアは私の提案を一刀両断にした。
「どうして」
「寝る場所がないから」
 言われて、そういえば、一度通されたプレセアの部屋が武器という武器で埋まっていたことを思い出した。
「誰かを泊めるなんてことは想定してない部屋なの。もっとも」とプレセアは一度言葉を区切り、不敵に笑った。「夜中にバランスを崩して倒れてきた剣に貫かれてもいいというのなら、考えるけど」
「断るわ」
「でしょうね」
 即答した私に驚く風でもなく、プレセアは肩を竦めた。

 でも、という気持ちを込めてクレフを振りかぶる。だからといって、クレフのところに泊まるなんて。確かにそういうことになってもおかしくない関係だけれど、まだ心の準備が全然できてない。こんなことになるなんて思ってなかったから、下着の上下はばらばらだし――って、何考えてるの、私ったら!
「ねえ、クレフ。やっぱり私――」
「あ、来たみたいだよ」
 光が私の言葉を遮り、天窓の向こうを指差した。つられて顔を上げれば、ファーレンの『童夢』、チゼータの『プラヴァーダ』、そしてオートザムの『NSX』が並んで空を駆けてくるのが見えた。
「出迎えに行こう」とフェリオが風の手を取って言った。「みんな、おまえたちに会えるのを楽しみにしてるはずだ」
 二人を先頭に、光、プレセア、そしてクレフが大広間の出口へと向かっていく。半ば呆然としていた私は、慌てて追いかけていってクレフの腕をつかんだ。
「どうした」
 一人立ち止まったクレフが、こちらを振りかぶって言う。
「私、やっぱり遠慮するわ」
「何がだ」
「だから、今夜のことよ」
 クレフは素早く瞬いた。
「しかし、ではどうする」
「どうとでもするわ」
「答えになっていないぞ」
「とにかく、いいったらいいの!」
 つい大きな声を上げてしまった。驚いたクレフが微かに瞠目する。あまりの極まりの悪さに、私はクレフの腕から手を離し、俯いた。するとクレフの腕がふわりと持ち上がり、私の頭を撫でた。はっと顔を上げると、クレフは優しい笑顔を浮かべていた。
「そんなに厭か? 私とともに過ごすことが」
 そんな訊き方、はっきり言って反則だと思う。頬が真っ赤に染まっているのが自分でもわかった。
「いやじゃない、けど」
 ぼそっと口ごもると、それでもクレフにはきちんと聞こえたようで、彼は満足げにうなずいた。そして私の髪に手を滑らせ、すくい上げた一房に唇を寄せた。
「女官には伝えてある。必要なものがあればなんなりと言えばいい。私は遅くなるだろうから、先に休んでいて構わない」
 そう言い残し、クレフは光たちの後を追いかけていった。

 程なくして、背後から足音が近づいてきた。カルディナだった。彼女は私を追い越すと、立ち止まり、大げさに首を傾げてみせた。
「どうしたん、ウミ。顔、真っ赤やで」
 先に休んでいるなんて、そんなことできるはずない。クレフの部屋に泊まる、そう考えただけで、心臓がこんなにも猛ダッシュするのだから。

***

 クレフの寝室は執務室とは別のところにあると、その夜初めて知った。でも考えてみれば、執務室はあくまでも仕事用の部屋なのだから、そこで寝泊まりはしないというのは至極当たり前のことのように思えた。
「ですが導師クレフの場合は、執務室で夜を越されることがほとんどで、ご自分の閨で休まれることはめったにないんですよ」
 そこへ案内してくれる道すがら、クレフからすべて聞いているという女官はそう教えてくれた。
「少しはご自分のお体のことも気遣ってくださるように、お伝え願えますか」
 にこやかにほほ笑んで言う女官に向かって、私はあいまいな表情でうなずいた。尊敬の念がこもりながらも親しげな彼女の口調は、クレフとの付き合いの長さを物語っていた。そのことに心がざわついているのだと、認めざるを得なかった。

 クレフは東京で言うところの官房長官、『柱』のいない今のセフィーロでは総理大臣のような立場にある。そんな要人に身の回りの世話をする人がついていることは、おかしくもなんともない。この女官は、クレフのことなら私より多くのことを知っているのかもしれない。そのことが、うらやましいというより悔しかった。
 こちらの世界にはどんなに多くても週に一度しか来られないのだから、そんな私が女官を妬むのは筋違いだ。誰に言われなくてもわかってる。でも、そう簡単に割り切れないのが女心というものだ。悔しいものは悔しい。こればかりは理屈ではないのだった。
 いつか私が、クレフの身の回りの世話を一手に引き受けられるようになりたい。このとき初めて、私は将来のことを強く意識した。

「こちらです」
 すっかり考え込んでいた私は、女官の言葉ではっとわれに返り、立ち止まった。そこは大きな扉の前だった。女官が扉に向かってすっと手を翳す。その手が何か複雑な模様を描くように動くと、扉はいとも簡単に開いた。女官が私を中へと促す。暗い室内に一歩足を踏み入れると、人の熱を感知したのか、電気が自動的に点いた。
「うわあ……」
 思わず声を上げていた。その部屋は、クレフがいつもいる執務室とはまるで違った。電気の色のせいなのか、部屋の中はオーロラ色に彩られている。まるで銀河の海にそのまま放り出されたような気分だった。中でももっとも目を惹いたのは、部屋の角に置かれている巨大なハープだった。アンティーク調のそのハープは、幻想的な部屋の雰囲気にぴったり溶け込んでいた。クレフが弾くのだろうか。彼が楽器を操れるなんて、初耳だ。

「あのカーテンの向こう側が、閨になっています」
 女官が言った。彼女はハープがあるのとは反対側を指差していた。よく見ると、ただの壁だと思っていたところは一部が確かにカーテンになっていた。
「ほかに何か、要りようのものはございますか」
 私は女官がテーブルの上に置いてくれたものへ目を向けた。寝間着はもちろん、櫛や洗顔石鹸、ボディーソープ、それに歯ブラシなど、たった一晩の宿泊にはじゅうぶん過ぎるほどの用意がされてあった。そもそも、もうお風呂は入ってきてしまったのだから、たとえばボディーソープなんかはなくてもいいように思えた。
「だいじょうぶよ、ありがとう」と私は言った。「何から何まで、至れり尽くせりね」
「それが私たちの仕事ですから」
 誇らしげに言った女官は、一歩下がり、私に向かって頭を下げた。
「それでは、私はこれで失礼いたします」
「え」と私は瞬いた。「もういいの?」
 顔を上げた女官は、きょとんと首を傾げた。
「どういう意味でしょう」
「だって、その……何もしないの? ベッドメイクとか」

 女官があまりにもぽかんとしているので、もしかしたら「ベッドメイク」という言葉が理解されなかったのだろうかと訝った。けれどあの作業をほかにどう説明したらいいのかわからない。悩んでいると、女官が突然吹き出した。大口を開けるのを必死で堪えるようなその笑い方に、今度は私の方がぽかんとした。どうしたの、と訊く前に、女官が口を開いた。
「何をおっしゃるのかと思えば」
「え?」
「ここセフィーロは魔法の国です。なんでも魔法で出来てしまう国の、それも最高位の魔導師が、ベッドメイクを人に頼むとお思いになりますか?」
 あ、と私は瞬いた。そういえばそうだ。クレフがあの杖をさっと一振りすれば、ベッドメイクも掃除も、一瞬で終わってしまうだろう。
 でも、それならそもそも女官なんて必要ないのではないだろうか。今日だって、わざわざ部屋まで案内してくれなくても、クレフが道順を教えてくれていたら、私一人でも来られたのに。
「きっと、あなたのためですよ」
「え?」
「今日、導師が私にあなたをここまでお連れするよう仰せになったのは、きっとあなたのためです。たった一晩とはいえ、慣れないお部屋にお泊まりになるのですから、不安なこともおありでしょう。女同士でなければ打ち明けられないこともありますし、そういったことをあなたが口にしやすいようにと、慮ってくださったのですわ」
 もっとも、これは私の想像ですけれど。女官はそう付け加えた。

 想像なんかじゃないわ、あなたの言うとおりよ。目が覚めるような思いで、私は心の中で言った。確かにクレフはそういう人だ。彼がやることにはいつも必ず何かしらの意味があって、しかもそれらはすべて、周囲の人の幸せにつながる。たった一晩なのに、クレフは私が少しでもゆっくり休めるようにと、こんな如才ない手配をしてくれたのだ。
「……クレフ」
 そのとき不意に、扉の外で物音がした。女官が振り返る。私も顔を上げた。すると噂をすればなんとやらで、扉の向こう側からクレフが姿を現した。
「なんだ、まだ休んでいなかったのか」
 クレフは少し驚いた様子で言った。女官が「たった今お連れしたところです」と言って恭しく頭を下げた。そうなの、と私も女官に同調した。
「だいたい、まだ寝る時間じゃないわよ。クレフこそ、早かったじゃない」
「ああ。会議が比較的滞りなく進んだのでな」
「それでは、私はこれで失礼いたします」
 そう言った女官に向き直り、クレフは「助かった、ありがとう」とほほ笑んだ。
「おやすみなさいませ」
 女官が去っていくのを見送るクレフの後姿をそっと窺いながら、このひとが心底愛おしいと、いつになく思った。クレフには誰よりも幸せでいてほしかった。
 クレフは自分のことには無頓着で、周りの人の幸せばかり考えている。彼のそばにいれば、誰もが幸せになれるだろう。けど、それならクレフのことは誰が幸せにするのだろう。

 クレフがゆっくりと扉を閉める。外の音が聞こえなくなると同時に、私はその背中に抱きついた。
「ウミ?」
 どうした、とその声が問う。何も言わずに、私は腕に力を込めた。とくん、とくん、と規則正しい音が聞こえる。クレフの鼓動が、速い。
 もちろん、私の心臓の方が比べ物にならないほど速く脈打っている。でも、クレフの鼓動が速いという事実が、私にとっては何よりも嬉しいことだった。何をやってもかなわないクレフに、少しだけ近づくことができたように感じた。どんなに才色兼備で文武両道でも、クレフだってひとりの人間だ。このひとの幸せは、私が精いっぱい守りたい。


 もう、だいじょうぶ。そう思って腕を離そうとした、そのときだった。まるでタイミングを見計らったかのように、クレフが私の手を取った。え、と思うと、手を取ったままクレフが体の向きを変えた。正面から向き合うと、クレフは私の背中に腕を廻した。どどどっ、と、ジェットコースターが急降下するように、鼓動が一気に最速まで上りつめる。クレフは私の顎に手を掛け、目を細めた。
「ずいぶんと大胆だな。誘っているのか」
「!」
 何言ってるのよ。誘ってるだなんて、そんなことあるわけないじゃない。そう言ったつもりだったのに、口はパクパクと金魚のように動くだけで、何の音も発しなかった。そんな私を見て、クレフはくすりと笑った。顔が近づいてくる。反射的に目を閉じたが、温もりを感じたのは意外にも、唇ではなく額だった。
「そんな顔をするな。眠れなくなる」
 そう言って、クレフは私の頭をぽんと撫でた。
 こっちの台詞よ、と私は離れていくクレフの背中に向かって心の中で毒づいた。胸元に当てた掌に、ドクン、ドクン、と鼓動が跳ね返る。こんなにさせておいて自分は涼しい顔をしてるなんて、ずるい。

 クレフはサークレットを外してローブも脱ぎ、すっかり軽装になって窓際へ向かっている。その背後に、私は抜き足差し足で忍び寄った。クレフは果たして窓を開けようとしたのかそれともハープを弾こうとしたのか、いずれにしてもどちらもさせないまま、私はクレフの腕をつかみ、強引にこちらを振り向かせた。いつになく薄着の胸元をぐっと引き寄せる。そして背伸びをして、ほんの一瞬、触れるだけの口づけをした。
 クレフの服の裾が擦れたようで、ハープがアルペジオを奏でた。
「眠らなければ、いいじゃない」
 狐につままれたような顔をしていたクレフが、その瞬間はっと息を呑んだ。この距離だとさすがのクレフでも気持ちをごまかせないんだなと思った。
「どうせ、眠れるはずないんだから」
 少しの沈黙が、二人の間に横たわる。それを振り払ったのはクレフだった。私の腰に腕を廻し、後頭部を引き寄せる。目を閉じれば今度こそ、唇が塞がれた。頬を包んだ手の熱さがクレフの隠しきれない欲望を秘めているようで、どうしようもなく胸が高鳴った。

 私を抱き上げたクレフの首に腕を廻し、せめてもの恥じらいに、紅くなった顔を隠すように肩に顔を埋めた。歩き出したクレフの後ろで、ハープが先ほどより一オクターブ高いアルペジオを奏でた。長くて短い夜の始まりを告げるような、コケティッシュな音色だった。




始まりのアルペジオ 完





海ちゃんがここまで大胆に動けたのは、不自由をかけるお詫びにとセフィーロの女官たちがお風呂上がりに用意してくれた下着が上下セットだったからだと思います。ムフフ。
ここまで読んでくださってありがとうございました^^

2014.04.13 up




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篁かすみ(たかむら・かすみ)と申します。
都内某所にひっそりと生息。
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